公募情報

平成30年度~31年度 公募研究について

公募説明会を京都地区・東京地区で開催します。詳しくは行事ページをご覧ください

文部科学省の「平成30年度科学研究費助成事業‐科研費‐(新学術領域研究・特別研究促進費)の公募 公募要領・計画調書のダウンロード」のページからダウンロードできる「平成30年度科学研究費助成事業-科研費-(新学術領域研究・特別研究促進費)」のp.16の表(37番)、および、p.66に本領域の情報が出ています。公募研究用の研究計画調書様式S-8と記入要領は、同ページ、 (2)継続の研究領域 からダウンロードして下さい。

本領域では、5つの計画研究班(A01、B01、B02、B03、C01)のそれぞれについて、それらをさらに発展させる研究、および異なる手法により補完する研究を公募する。公募研究の提案は、研究課題が魅力的であることに加え、本領域の目標達成への寄与が明確であること、また関連する計画研究班だけでなく、他班との連携が具体的に考慮されたものであることが期待される。領域全体としては、理論的研究・小規模実験を中心とする200万円規模の計画を14件、比較的大規模な実験研究を中心とする400万円規模の計画を8件募集する。各計画研究班が募集する公募研究の内容、および応募上限額(年度あたり)と採択目安件数は以下の通りである。

A01言語理論班(200万円×6件)

生成文法・認知言語学それぞれの利点の統合を中核とし、これに音韻論や歴史言語学の専門的な知見を取り込むことでヒトの言語およびコミュニケーションとその起源・進化の実体に迫る。公募班では、これらの各分野における先進的・萌芽的研究を行う優れた若手研究者を中心に、計画班では取り上げていない他の理論言語学的アプローチも積極的に採択する。言語の生物進化と関わる人類進化、遺伝子進化、脳進化の理論的研究や、比較言語学等、言語の文化進化と繋がる伝統的な手法も対象になる。言語との関係が深い他の認知機能(数認知、心の理論、音楽認知、倫理・道徳等)の研究も歓迎する。さらに、異分野融合の方法論を探求・提案する科学哲学的研究も対象に含める。本計画班のみならず他の計画班との多角的な共同研究の展開に期待したい。

B01行動生物班(200万円×2件、400万円×2件)

鳥類・齧歯類・霊長類およびヒトを用いた比較行動学・比較ゲノム学・比較認知神経科学的手法により、言語を可能にする下位機能の進化を探る。公募班では、複数の手法・複数の種にまたがり、その成果を融合するような実験研究を期待する。また、これらの分類群以外の動物種を用いた研究や、新たな手法を導入した研究の応募も歓迎する。言語の下位機能を探索するヒト脳機能イメージングも、常に動物との比較を念頭に置く限りは、公募の対象となる。全般に、本計画班に所属しながらも、他班との連携研究が効果的な申請を期待する。本計画班で不足していると考える視座を積極的に指摘し、その部分を補完するような研究は特に歓迎する。

B02人類進化班(200万円×2件、400万円×2件)

人類学・考古学・霊長類学・進化モデリングなどの手法を用いて、言語の階層性・意図共有の基盤となる下位機能の出現時期を推定しその淘汰メカニズムを理解することをめざす。公募班では、これら各分野の手法による独創的な研究、他計画班との橋渡しとなる研究を行う若手研究者の応募を期待する。また、計画班には含まれない現代人・現代社会を対象にした文化人類学的・文化進化学的アプローチも公募の対象となる。

B03 認知発達班(200万円×2件、400万円×2件)

子どもの言語発達過程において、意図共有と階層化に関する原初的な能力の出現・発達、それらがどのように組み合わさり言語を可能とするかを多様な観点から調べ、発達過程から進化過程を推測することを目指す。公募班では計画班の研究を補完・発展させるような研究に加え、関連する事項に関する独創的なアイディアに基づく研究を期待する。非言語情報の言語化に関する研究、自閉症児の言語・非言語情報使用に関する知見から言語発達の条件を探る研究、音韻の階層構造の発達過程と他の種との連続性を調べる研究、手話とジェスチャーの関係から言語化の機序を調べる研究その他、他班との橋渡しも視野に入れた多様なアプローチの研究が対象となる。

C01創発構成班(200万円×2件、400万円×2件)

数理モデル、シミュレーション、言語進化実験、対話実験、ロボットの構築・相互作用実験といった構成論的アプローチを駆使して、言語の階層構造を生み出す能力、意図共有能力、それらが合わさった共創的コミュニケーションの生物進化・文化進化を探求する。公募班では、構成論を用いて階層生成能力・意図共有能力を探求する研究に加え、両能力の相互作用を検討する課題、および、他班の方法論と構成論を架橋する可能性のある課題を期待する。階層生成や意図共有のような人間の言語・コミュニケーションに特徴的と考えられる性質・能力を想定したものでない研究も公募の対象となる。その場合は人間の言語・コミュニケーションの起源・進化の理解にどのような光をあてるかを明示してほしい。また、これまでにない新たな構成論的アプローチ、および、共創的コミュニケーションの様式とその未来について具体的に検討する研究も対象とする。